べっとう 紙漉 鮃 手袋 焚火 屏風

べっとうを受けてヨットの沈したる

をちこちとこす波渡る紙漉けり

この年は越せぬ生簀の鮃かな

道端の片手袋や宙つかむ

みな背を向けてあたりし焚火かな

一隻で立たぬ屏風や藪畳

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べっとうを うけてよっとの ちんしたる  

おちこちと こすなみわたる かみすけり  

このとしは こせぬいけすの ひらめかな  

みちばたの かたてぶくろや そらつかむ  

みなせなを むけてあたりし たきびかな  

いっせきで たたぬびょうぶや やぶだたみ  

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~ the dinghy was upset
~ by the seasonal north-west wind of Hayama
~ as quick as wink  
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~ the craftsman was making ‘Washi-paper’
~ moving from side to side on the bamboo mat mold
~ in the pulp suspension pool  
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~ in the live-box
~ Japanese flounder will not be able
~ to see the old year out  
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~ a globe and/or glove that someone losted
~ got a hold of nothing
~ on the road side  
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~ they turned their back
~ each other
~ to warm oneself at the fire  
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~ there was the mountain
~ upon mountain of the bush
~ lay ahead us like folding screens  

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〔難読・難解語など〕

べっとう: 冬季、東京湾から東海道にかけて、漁村で用いられてきた風の名。
主として北西からの強風で、船の航行、漁猟に危険な風として恐れられてきた。
風向はところによって異なり、相模湾では西北西、愛知県知多郡、三重県志摩
郡では北東、神奈川県三浦郡葉山町、千葉県安房郡は北西の風。本州太平洋
沿岸を東進する低気圧に伴う前線通過のさいの突風性の強風をさしているもの
らしい。  

やぶだたみ〔藪畳〕: 1) 藪が一面に重なって茂っている所。
2) 歌舞伎の大道具の一つ。葉の茂った竹を短く切り取り、それをたばねて
木の枠に取り付けたもの。幅四、五尺(約一・二ないし一・五メートル)、高さ
三、四尺(約九〇センチメートルないし一・二メートル)程度に作ったものを
並べて竹藪のように見せかける。藪垣。  

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(04dec11)  

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About 池ノ内 孝    Takashi (Kou) Ikenouchi
a haiku poet (俳名:秋村 [Shūson]), an actor, pure-Japanese, Tokyo Japan

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