飯櫃入 鷲 肌荒る 臘梅

御鉢入れ一座取り持つ炉端かな

はたたけば鷲銀嶺に孤高たり

荒肌を隠すその手もかせてをり

臘梅を梅と見立てむ人心

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おはちいれ いちざとりもつ ろばたかな  

はたたけば わしぎんれいに ここうたり  

あれはだを かくすそのても かせてをり  

ろうばいを うめとみたてん ひとごころ  

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~ the straw boiled-rice-container warmer
~ was leaved for din-din beside the irori
~ it prepared for guests and kept the irori-amused  
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~ a great-egret is flapping
~ in the blue expanse
~ above the silver mountain range  
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~ she kept trying to hide her wintry rough skin
~ with burying her face in her hands
~ though her fingers covered with the telltale  
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~ we have had enough of wintry days
~ so everybody has admired the blossoms of Chimonanthus praecox, Chinese-plum-tree
~ though it is as different from Japanese-plum-tree as chalk is from cheese  

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〔難読・難解語など〕

おはちいれ【飯櫃入】: 飯櫃(めしびつ=飯を入れる木製の器。器は丸または楕円形。
揃蓋がある。めしばち。)を入れておく揃蓋付きの藁製容器。「お(御)鉢入」とも書く。別名、
御櫃入(おひついれ)、畚(ふご)。  

ろうばい【臘梅】: 梅も臘梅(唐梅)も中国原産の落葉低木だが、分類学上で梅はバラ科
サクラ属、臘梅はロウバイ科ロウバイ属で、まったく異なった植物。ソシンロウバイ(素心
蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種がある。因みに
臘梅の臘は旧暦の十二月を臘月と呼び、「梅」に先駆けてこの頃咲くので臘梅と呼ばれた
らしい。花や蕾から臘梅油という漢方薬を抽出する一方、種子には殺鼠剤に用いるストリ
キニーネのような症状を発症させる毒性がある。別名、南京梅。  

〔参考〕 囲炉裏の席について

横座:炉の奥正面の上座。敷物が正面に向かい横向きになるから。主人の席。亭主座。
鍋座:主婦の座で、台所に近い席に定められる。北座。嬶座(かかざ)。鍋代(なべしろ)。
客座:家人が空けて清潔にし、火向の良い座。
木尻:きじり。炉辺で炉に焚く薪の尻を出しておき、多く煙の向かいやすい側。すなわち
薪が生乾きの時小口から泡をが噴き出すことがあり、その汚れや煙が向かう側の炉端。
薪ざっぱの注ぎ口。炉辺の下座。  

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(31jan12)  

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春信 探梅 寒搗 寒声

一粟の春信見るや枝の先

探梅に大盃の足湯かな

寒搗の臼に粒立つ日差しかな

寒声に忖度ほぐる橋の上

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いちぞくの しゅんしんみるや えだのさき  

たんばいに おおさかずきの あしゆかな  

かんつきの うすにつぶだつ ひざしかな  

かんごえに そんたくほぐる はしのうえ  

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~ the plum-blossoms are still in quite small bud
~ though there is a spring breath to it
~ as a letter from my affable friend  
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~ i have been longing for the coming of spring
~ so i went to find precocious plum-blossoms in Atami
~ and i took a boot-bath over a bottle there  
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~ formerly we used to thresh the rice in the midwinter
~ hulled rice were sparkling white
~ shining in the sunlight  
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~ the vocal exercises in the midwinter are alleged to be the most effective
~ a man did them on the bridge in the chilly night
~ at first i feared that he intended to drown himself in the river  

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〔難読・難解語など〕

おおさかづき〔大盃〕: 梅の一品種。  

かんつき【寒搗】: 寒中に米を搗くこと。この頃搗いた米は穀象虫(こく
ぞうむし=精米した米につく害虫)が湧かないと言われる。  

かんごえ【寒声】: 古くから行われてきた音声の修行法のひとつ。
厳しい寒さの中の鍛錬は声を良くし、芸を進めると信じられている。
冬の早朝や夜更などに、橋の上や河原、海岸などで気合のこもった
練習をする人を見かけることも。  

そんたく〔忖度〕:(「忖」も「度」も、はかる意)他人の心中をおしはかる
こと。推察。。  

〔参考〕
熱海梅園:
静岡県熱海市にある梅園。市街地西側のゆるやかな山間に位置し、
三方を熱函道路などの主要道路に囲まれた約1200坪の120年以上
の歴史を持つ都市公園。園の歴史は古く、1886年、横浜の豪商茂木
惣兵衛が80坪程の梅園を開いたのが始まり。開園の3年後、皇室に
献納され皇室財産となった。熱海第二御料地・第三御料地に編入さ
れるなど皇室の御用地としての変遷を経、戦後、国有財産となり、そ
の後熱海市に無償で払下げられ、現在では熱海観光の名所の一つ。
日本一早咲きの梅、日本一遅い紅葉の地としても全国に知られてい
る。毎年元旦より三月初旬まで、「梅まつり」が開催される。  

梅園内の句碑:

梅が香にのっと日の出る山路かな 松尾芭蕉  

夏すでに漲る汐の迅さかな 武田鶯塘  

月光は流れに砕け河鹿なく 波多野光雨  

梅園や湯あみの里の出養生 石田春雅  

三界のさとを出あるく頭巾かな 斧 三休  

梅一輪南枝一輪また一輪 詠人不知  

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(30jan12)  

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氷湖 青女 寒曉 冬の風

穴開けを忘れ坊主の氷湖かな

野ざらしの白鬚なぐさむ青女かな

寒曉や不二の真白の潔し

冬の風耳朶に触ればふ痛さかな

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あなあけを わすれぼうずの ひょうこかな  

のざらしの はくしゅなぐさむ せいじょかな  

かんぎょうや ふじのましろの いさぎよし  

ふゆのかぜ じだにふればう いたさかな &nbsp

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~ we arrived at the frozen lake in order to fish Hypomesus-olidus
~ i made an admission that i left the ice-drill in my house
~ everyone broken off  
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~ i was weather-beaten in the wintry field
~ a frost fairy blew into my side
~ and soothed my mind by stroking my white mustache  
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~ in the frosty morning air
~ snow-white Mt Fuji is there beyond Sagami-Nada
~ it is a majestic vista gracefully  
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~ Thin-lipped are making my ears burn
~ and hardly striped me off my ears
~ as being exposed my lobes to the frosty wind  

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〔難読・難解語など〕

ぼうず〔坊主〕: 釣りで一匹も釣れないこと。
俗言。語源は「百人一首」の「坊主めくり」からとも、
僧侶は剃髪しているので「毛がない」、すなわち
当たり気がない、魚っ気がない、すなわち釣果がない
ということからとも、僧侶の剃髪した頭の形が「0」に
似ることからとも言われる。  

青女【せいじょ】:(中国の伝説上の)氷霜の精。  

〔参考〕 唐詩「霜月」  李商隠(812~858)  

初闻征雁已无蝉
百尺楼南水接天
青女素娥俱耐冷
月中霜里斗婵娟  

(読み)
<サウゲツ>
ハジメテ セイガンヲキキ スデニセミナシ
ヒャクシャクノ ロウノミナミ ミヅテンニセッス
セイヂヨ ソガ トモニサムキニタヘ
ゲッチュウ サウリ センケンヲ タタカハス  

(大意)
秋、空行く雁の声を聞き初むる頃には
もやは蝉鳴を耳にすることはない。
天にも達する高殿から南を眺むれば
湖水は天空と境を接して交わっている。
青女(霜氷の精)も素娥(月の精)も倶に寒さに耐え、
月光と氷霜の身となり、互いにその美を競い合っている。  

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(29jan12)  

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鍋破 河豚 逆氷柱 雪下し

かじかみて味噌椀乞はば鍋こはし

ふく喰ふて首までつかる湯船かな

股のぞき密かにするや逆つらら

切妻に独りっきりや雪下し

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かじかみて みそわんこわば なべこわし  

ふくくいて くびまでつかる ゆぶねかな  

またのぞき ひそかにするや さかつらら  

きりづまに ひとりっきりや ゆきおろし  

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~ i huddled up with the cold
~ so i ordered and drink a cup of sculpin-miso-soup
~ and asked for it again and again  
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~ the globe-fish is delicious but has tetrodotoxin
~ i ate it at the risk of my life, though i was not made ill by it
~ then soaked in a bath with relief  
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~ last night an inverse-icicle
~ formed below the faucet
~ i looked at it from the fork of my legs  
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~ a widower got up on top of the roof
~ and removed snow from the gable end alone
~ divorce is a terrible upheaval  

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〔難読・難解語など〕

なべこわし【鍋破】: 硬骨魚綱カサゴ目カジカ科に属する海水魚。
北海道各地の沿岸および日本海北部に分布する。頭と胴が太くて、
尾部は細い。沖合いのやや深みに生息し、12月から翌年2月ごろ
沿岸の浅所にきて産卵する。体長70センチぐらいになる。カジカ類
のなかでもっとも高価である。とくに冬、みそ汁にすると美味で、鍋
の底に穴をあけるほど箸でつっつくということからナベコワシと呼
ばれる。  

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(28jan12)  

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強霜 霜夜 竹瓮 蝋燭焼

強霜の地べた持ち上ぐ力かな

草鞋の凍ても結ばや霜夜立ち

浮舟や漕がば鯉逃ぐ竹瓮かな

つくねんと蝋燭焼の炉端かな

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つよしもの じべたもちあぐ ちからかな  

わらんずの いてもむすばや しもよだち  

うきふねや こがばこいにぐ たつぺかな  

つくねんと ろうそくやきの ろばたかな  

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~ it is frozen up this morning
~ severe frost
~ is lifting our earth  
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~ my straw sandals frozen up
~ accordingly, it was hard to do up their laces
~ though i had to go at once in spite of that cold  
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~ a fisherman is rowing his boat on the chilly lake
~ he is working to draw a fish trap from the bottom carelessly
~ the carp smelt a rat and run away from it  
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~ i sat at the irori-fireside
~ and roasted knead-poultry with yam, starch and seasoning
~ looking listlessly into the void  

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〔難読語・難解語など〕

たつぺ【竹瓮】: 水底に沈めて魚類を捕らえる
円い小籠。沈む時は口が開き、引き揚げる時は
口が閉じるようにしたもの。たつめ。筌(うえ)。  

ろうそくやき【蝋燭焼】: 野鳥や魚などを擂り身にし、
捏ね、串に刺し、それを炭火で焼き、用意した垂れを
つけて食べる。串に刺した格好が蝋燭に似ているので
この名がある。  

〔参考〕
瓮(もたい): 液体を入れる甕のこと。  
浮舟:「源氏物語」第五十一巻参照。  

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(27jan12)  

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柴漬 寒蜆 冬ざれ 雪仏

柴漬に善根なきや浮海布宿

寒蜆汁の実愛し十三湖

冬ざれやあくぞもくぞのみぎはかな

うつせみの世や雪仏常もなし

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ふしづけに ぜんこんなきや うきめやど  

かんしじみ しるのみかなし じゅうさんこ  

ふゆざれや あくぞもくぞの みぎわかな  

うつせみの よやゆきぼとけ つねもなし  

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~ farmers are sending brushwood reefs
~ on the bottom of lake in order to earn pocket money
~ oh, little fishes! don’t fall for the trap  
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~ Jyusanko is considered
~ one of the best place for freshwater-clam
~ i made and drunk the alive fresh clam-miso-soup   
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~ it is wintry dismal chilly weather
~ there are a lot of refuses and me
~ on the shoreline   
——————–
~ there was a snow-Buddha-statue
~ while the sun shined and we worked
~ it went up in water before everyone was aware  

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〔難読語・難解語など〕

ふしづけ【柴漬】:  冬期に柴をいくつも積んで
水中に沈めておいて魚を捕らえること。また、その
魚法。水中の柴の外側に簀などを巻いて、引きあ
げてから鮒・鰻・鯉などをさで網、たも網などで捕ら
える。笹、椎、杉、松、空木などの粗朶または杉皮
などを用いることもある。伏し柴(ふししば)とも。  

ぜんこん〔善根〕: 諸善を生み出す根本となるもの。
無貪・無瞋・無痴の三つ。また、善い果報を招くであ
ろう善の業因をいう。  

うきめ〔浮海布・浮海松〕: 水面に浮いている海草。
「憂き目」にかけて用いられる。  

じゅうさんこ〔十三湖〕: 青森県津軽半島西部の潟湖
(せきこ)。岩木川など十三の河川が流れ込む河口にある。
かつて日本七湊の一つとして栄えた。現在は蜆の産地とし
て有名。十三潟(とさがた)とも。  

ふゆざれ【冬ざれ】: (「ふゆ(冬)さる」から転じた語で
あるが、特に、その季節の荒涼とした感じを含めて用いる)
冬の風物が荒れはててもの寂しい様子。また、その季節。  

あくぞもくぞ: 「芥藻屑」の転訛語。 何の役にも立たない
つまらないもの。がらくた。あくたもくた。  

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(26jan12)  

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六花 雪景色 雪達磨 助炭

犇めきて角立て合へる六花かな

雪景色知らすものなき独居かな

雪達磨燕は来ねど炭団失す

みかん以て助炭に記す恋心

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ひしめきて つのだてあえる りっかかな  

ぎんせかい しらすものなき どくきょかな  

ゆきだるま つばめはこねど たどんうす  

みかんもて じょたんにしるす こいごころ  

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~ snow-crystals were
~ squeezing and bunting together
~ on the ground in the microscopic world  
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~ in the morning, i opened the shutters
~ there is the silver landscape
~ and there isn’t anyone to talk to about it  
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~ there is a story likes ‘The Happy Prince’
~ a snowman, in front of my house
~ some one has gone away with his charcoal-ball eyes  
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~ Love and a cough cannot be hid
~ it might be one of the unique media
~ write a love letter with mandarin juice  

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〔難読語・難解語など〕

りっか【六花】: (その形が六つの弁を備えて
いるところから)雪の異称。「ろっか」とも。  

じょたん【助炭】: 木枠などに和紙を張って、
火鉢などに覆いして、炭の燃焼を抑えたり、
熱の放散を防いだりするための道具。火気を
散らさず、火持ちをよくする。茶の湯の炉周り、
日本茶の焙煎の作業などに用いられている。  

〔参考〕
オスカー・ワイルド作 「幸福な王子」(Wikipedia より)

ある街の柱の上に自我を持った幸福な王子の像が立っていた。
両目には青いサファイア、腰の剣の装飾には真っ赤なルビーが輝
き、体は金箔に包まれていて、心臓は鉛で作られていた。とても美
しい王子は街の人々の自慢だった。

渡り鳥であるが故にエジプトに旅に出ようとしていたツバメが寝床を
探し、王子の像の足元で寝ようとすると突然上から大粒の涙が降っ
てくる。 王子はこの場所から見える不幸な人々に自分の宝石をあげ
てきて欲しいとツバメに頼む。 ツバメは言われた通り王子の剣の
装飾に使われていたルビーを病気の子供がいる貧しい母親に、両
目のサファイアを飢えた若い劇作家と幼いマッチ売りの少女に持っ
ていく。エジプトに渡る事を中止し、街に残る事を決意したツバメは
街中を飛び回り、両目をなくし目の見えなくなった王子に色々な話
を聞かせる。王子はツバメの話を聞き、まだたくさんの不幸な人々
に自分の体の金箔を剥がし分け与えて欲しいと頼む。

やがて冬が訪れ、王子はみすぼらしい姿になり、南の国へ渡り損
ねたツバメも次第に弱っていく。 死を悟ったツバメは最後の力を
振り絞って飛び上がり王子にキスをして彼の足元で力尽きる。
その瞬間、王子の鉛の心臓は音を立て二つに割れてしまった。
みすぼらしい姿になった王子の像は心無い人々によって柱から
取り外され、溶鉱炉で溶かされたが鉛の心臓だけは溶けず、ツ
バメと一緒にゴミ溜めに捨てられた。

時を同じく天国では、下界の様子を見ていた神が天使に「この街で
最も尊きものを二つ持ってきなさい」と命じ、天使はゴミ溜めに捨て
られた王子の鉛の心臓と死んだツバメを持ってくる。神は天使を褒
め、そして王子とツバメは楽園で永遠に幸福になった。

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(24jan12)  

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猟夫 年の豆 冬の雨 寒紅梅

穴二つぽかんと向けて猟夫かな

吾が中の鬼も打ち遣れ年の豆

冬の雨蛇の目窄まる町家かな

色留や一枝折れし寒紅梅

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あなふたつ ぽかんとむけて さつおかな  

わがうちの おにもうっちゃれ ふくのまめ  

ふゆのあめ じゃのめすぼまる まちやかな  

いろどめや ひとえだおれし かんこうばい  

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~ a hunter takes aim
~ at his prey
~ with his doubule-barreled shotgun  
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~ i have a mind to wipe out
~ my interpersonal ogre with beans
~ on the spring bean-scattering ceremony   
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~ we had a cold winter rain
~ a kimono lady folded a Japanese umbrella with a bull’s-eye design
~ and entered the tradesmen’s house  
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~ a branch of the Early plum-blossoms
~ went off from its trunk at kimono lady’s feet
~ it added some glitz and glamor to her  

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(23jan12)  

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冬深し 寒垢離 火事羽織 蒲団

北向きの日の目も見ずや冬深し

寒垢離をながめて寒し野天ぶろ

大石に細縄用ゆ火事羽織

草蒲団潜りて知るや虫の息

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きたむきの ひのめもみずや ふゆふかし  

かんごりを ながめてさむし のてんぶろ  

おおいしに ほそなわもちゆ かじばおり  

くさぶとん もぐりてしるや むしのいき  

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~ my room faces the north
~ i am placed bested
~ it’s cold in winter  
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~ i saw some one performed the cold-water ablutions
~ i won’t need the task
~ because i soak in the open-air hot tub then  
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~ i am one of chronic overachievers
~ though i know the 47 samurai
~ what they wore  
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~ i slept in the tussock under the star
~ it was so cold that i was breathing faintly
~ as i saw a cricket’s bug shell was there  

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〔難読・難解語など〕

かんごり【寒垢離】: 寒中に冷水を浴び心身を清め、神仏に祈願
すること。また、山法師、修験者などが寒中に白装束で町を歩き、
六根清浄を唱えながら家々の戸口に用意した水桶の水を浴びて
回る修行。寒行。  

おおいしをうごかすにほそなわ〔大石を動かすに細縄〕: 
弱小なものが強大なものに対抗することのたとえ。  

参考: 大石内蔵助(赤穂浪士の首領)以下四十七士は、陣笠
(じんがん) を模した兜、錏、綴(しころ=陣笠の垂れ布 )や胸当
(むねあて)を装った鉄帷子、揃いの黒の火事羽織といった当時
の武士の火事装束に倣った制服姿で、江戸の町の辻番や木戸
を突破し、山鹿流太鼓やら呼子など火事の合図、掛矢(かけや)
や梯子、鳶口など火事始末の道具を堂々と持参し用い、吉良邸
討ち入りを果たし、見事忠君の誉を得たのであった。  

くさぶとん〔草布団〕: 草を敷いて蒲団のかわりにすること。
また、粗末な蒲団。  

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(22jan12)  

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大寒 世田谷襤褸市 綱抜 鶏初めて交む

大寒に油を差せり蝶番

襤褸市や代官先に立ちにけり

綱抜の釘跡伸ぶや厳の山

鶏交み椀飯辞すやかけ玉子

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だいかんに あぶらをさせり ちょうつがい  

ぼろいちや だいかんさきに たちにけり  

つなぬきの くぎあとのぶや いつのやま  

とりつるみ おうばんじすや かけたまご  

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~ on the coldest day in winter
~ my body and soul frozen up
~ so i had some belts in order to lubricate  
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~ a lot of people get out
~ to a traditional flea market that takes place
~ near the former vicegerent’s mansion in Setagaya, Tokyo  
——————–
~ mountain guides who wore Japanese traditional climbing irons
~ made their nail-prints marks
~ on their trail in winter mountains  
——————–
~ i excused to accept the farmer’s offer
~ a cup of boiled rice with topping raw-egg
~ because i saw the copulation of hens and cocks in his chilly farmyard  

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〔難読・難解語など〕

せたがやぼろいち【世田谷襤褸市】: 各地で行われる古着・古物市の俗称、
中でも東京・世田谷の旧代官屋敷前を中心に行われるもの(天正二年に始
まり、毎年12月15、16日、翌年の1月15、16日に開催)は名が通っている。
かつて農具、日用雑貨や節季の物品、古着・がらくたなどが売られ大いに賑
わったという。近頃では農具の扱いは減ったものの、欧米のフリーマーケット
の要素を取り入れながら現代化し、相変わらぬ賑わいを見せている。また1月
16日は各地の寺社で「初閻魔」(夏季の7月16日と合わせて年2回の閻魔王の
斎日に当たる)が催され、この催しと関連づけて襤褸市を開催しているところも
ある。  

つなぬき〔綱貫、貫〕: 牛の皮などで作り、底に鉄の釘(鋲)を打ち、縁に貫緒
(ぬきお)を通し、足の甲で結ぶようにした雪沓(ゆきぐつ)。平安・鎌倉時代に
武将が大鎧を着用し、乗馬する際に履いた毛皮の靴を頬貫(つらぬき)と言うが、
これが転訛して綱抜と呼ばれるようになり、毛皮製の雪沓の名として近年まで
残された。  

とりはじめてつるむ【鶏初めて交む】: 鶏初て乳む。中国の古代、天文学の成果
を庶民に知らしめるために、庶民の生活に根ざした事象を当て嵌め、制定された
二十四節季七十二候の一つ。この時節には鶏の雌雄が陰暦十二月に初めて交わ
るという農村事象を当て嵌めた。中国の七十二候では大寒の初候(1月21日頃)、
日本のものでは大寒の第三候(1月31日~2月4日頃)のこと。  

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(21jan12)  

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