春の濡れ雪

労づきを厭ふことわり尋むるひと

いま見出づるは春の濡れ雪

いたづきを いとふことわり とむるひと

いまみいづるは はるのぬれゆき

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(29feb12)  

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ものの芽 古巣 若布刈る 春障子

ものの芽や表土もたげてひと力み

園丁の放らば飛び去る古巣かな

長ゴム手うしほ影ろふ若布刈り

えだつぼみうらうらうつす春障子

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もののめや ひょうどもたげて ひとりきみ  

えんていの ほらばとびさる ふるすかな  

ながごむて うしおかげろう わかめがり  

えだつぼみ うらうらうつす はるしょうじ  

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~ in germ, spring burgeons
~ are giving a lift up to the soil
~ they are overstraining themselves in the underside  
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~ a gardener took out an old nest from knags at the treetop
~ he threw away it in the verbal breeze
~ the nest was flying off in the spring far distance  
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~ a fisherman is taking in brown seaweed
~ surface of the sea, his long latex gloves and the seaweed
~ are glittering in the spring bright sunshine  
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~ a plum tree that shoots out buds
~ is casting its shadow mistily
~ on Japanese paper doors from outside  

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(29feb12)  

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綿帽子の花

昨日こそ綻び初めし紅梅の

一朝明けば綿帽子の花

きのふこそ ほころびそめし べにうめの

いってうあけば わたぼうしのはな

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(28feb12)  

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春炬燵 春挽糸 春の雪 囀

上掛の了はれ淋し春炬燵

春挽の糸口探る湯気の濃し

閏日にみもち眺むや春の雪

我行かば囀止まむ疎まれし

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うわがけの しまわれさぶし はるごたつ  

はるびきの いとぐちさぐる ゆげのこし  

うるうびに みもちながむや はるのゆき  

われゆかば さえずりやまん うとまれし  

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~ an old man is in a kotatsu
~ he feels slightly cold and is melancholy
~ because the quilt over it was cleared  
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~ when spring comes
~ the silk-reeling process starts at the factory
~ with hanging over the thick steam  
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~ today is an intercaly day
~ folklore has it is that in that year
~ probabilities of the pregnancy are increasing
~ an expectant mother is gazing blankly at the spring snow  
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~ birds are singing
~ i still hunt in order to hear their songs near them
~ then they are stop twittering
~ i am disliked even by them  

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〔難読語・難解語など〕

はるびきいと【春挽糸】: 六、七月ごろ新繭が出るまでの間、
前年の繭から糸をひくこと。対して新繭からつくる糸を「夏挽
糸〔なつびきいと〕」という。製糸業のさかんだった長野・福島
地方では、以前は厳寒の一、二月ころは仕事ができず、三月
になってこの作業を始めた。  

みもち〔身持ち〕: 1) 腹に子を持つこと。妊娠すること。身重。
2) 身の持ち方。所行。 3) 男女関係についての行ない。品行。
4) 身分・地位。  

〔参考〕ことわざ

閏年に片袖たらず  
閏年には乾鮭も杓子も孕む  

閏年には妊娠・出産する者が多いという。  

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(28feb12)  

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梅色香

梅の花なくば心の迷はざり

香もなくば胸も痛まじ

うめのはな なくばこころの まよはざり

かほりもなくば むねもいたまじ

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(25feb12)  

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白子干 春大根 治聾酒 二月尽

白子干す台を跨げて富士の山

春大根みぞれもわずか鬼おろし

治聾酒交わす無言の二人かな

茶柱をごくりと飲んで二月尽

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しらすほす だいをまたげて ふじのやま  

はるだいこん みぞれもわずか おにおろし  

じろうざけ かわすむごんの ふたりかな  

ちゃばしらを ごくりとのんで にがつじん  

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~ fishermen dry salty whitebait in the sun
~ Mt Fuji rises
~ beyond white hakes and people  
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~ i grated a small Spring radish
~ with a bamboo shredder
~ it produced just a small amount  
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~ one day about the Spring Equinox Day
~ i heard if we swung sake on the day
~ it recovered from the difficult hearing
~ on that day some people took shots dumbly  
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~ i see the February out
~ with drinking a cup of tea
~ there is a vertical stalk in  

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〔難読語・難解語など〕

しらすぼし【白子干し】: ご存知、片口鰯の稚魚(シラス)を食塩水で軽く煮
て天日で潮風に晒して干したもの。関西では「ちりめんじゃこ」。鰯の稚魚は
傷みが早いため、水揚げ後、短時間に塩水で釜揚げにする。この段階の
まだ日に干す前の状態のしらすを「釜揚げしらす」という。うん、これもまた
うまいんだ。

おにおろし〔鬼下ろし・鬼卸し〕: 木製の枠に荒目の鋸歯のように加工した
割竹を仕込んだ下ろし器。おもに大根を下ろすのに用いる。これを用いた
荒下ろしの大根を「みぞれ」という。  

じろうしゅ【治聾酒】 立春から五番目の戌(いぬ)の日に、土地の神に供え
る酒。また、この日に飲む酒。この日に酒を飲むと、耳の聞えないのがな
おるという俗信による称。  

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(27feb12)  

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菜花

朝霧の山の端低く楯並めて

日の影射れば菜花咲く里

あさぎりの やまのはひくく たたなめて

ひのかげいれば なばなさくさと

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(25feb12)  

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鷹化して鳩となる 堅香子の花 猫眼草 春子

鷹鳩と化すは苟且や去年思ふ

堅香子の花みな照れて陽を賜ふ

眼力の力くらべや猫の眼草

近頃はハウス育ちの春子かな

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たかはとと かすはこうしょや こぞおもう  

かたかごの はなみなてれて ひをたもう  

がんりきの ちからくらべや ねこのめそう  

ちかごろは はうすそだちの はるこかな  

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~ generally speaking Spring is the time for new beginnings
~ though we must be impressed with the last year’s terrible disaster
~ we are to review our identities in the past and change each way of life  
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~ dog-tooth violet flowers are blossoming
~ under the sunshine
~ with getting bashful air  
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~ Chrysosplenium grayanum is growing up
~ when it produces its berry
~ it has a line pattern on the surface as a cat’s-eye  
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~ nowadays
~ farmers grow Cortinellus-shiitakes
~ in the plastic or glass greenhouse with caution  

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〔難読語・難解語など〕

たかかしてはととなる【鷹化して鳩となる】:鷹化為鳩。二十四節気
七十二候の一。陰暦二月「啓蟄」の第三候。太陽暦三月十六日から二十
日頃で、日本の彼岸入りから春分の時節を言う。意味的には、春の穏やか
な気配の中では、猛禽類も猛々しさを失い、鳩のような柔和な鳥に変身
してしまう、という春の幻想的な気分を反映した季語。鷹鳩と化す、とも。  

こうしょ〔苟且〕:かりそめ。その場限りの間に合わせ。一時逃れ。  

かたかご【堅香子】: 片栗(かたくり)の古名。
もののふの八十娘子(やそをとめ)らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花 〈万・四一四三〉  

はるこ【春子】: 椎茸の春に発生したもの。「春椎茸」の傍題。  

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(26feb12)  

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春の夕暮

朝に見し昼餉に見しし紅梅の

弥ゝほぐるる春の夕暮

あさにみし ひるげにみしし べにうめの

いよよほぐるる はるのゆふぐれ

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(25feb12)  

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剪定 春蚊 春の風邪 春の土 

園丁の小首かしぐや庭剪定

塗壁にすがれど墜つる春蚊かな

春の風邪咳する床の生ぬるき

下駄の歯のすき間こそぐや春の土

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えんていの こくびかしぐや にわせんてい  

ぬりかべに すがれどおつる はるかかな  

はるのかぜ せきするとこの なまぬるき  

げたのはの すきまこそぐや はるのつち  

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~ in the client’s garden
~ a gardener is cocking his head thoughtfully
~ he does not feel sure of his executions  
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~ mosquitoes has already bred
~ but, at this time of year
~ they are very faint that they are barely able to fly  
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~ i caught a spring-cold
~ and i have given a strong cough
~ in the lukewarm bed  
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~ spring soil is very soft
~ so that it cleaves to my clogs
~ and sticks between the heels  

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(25feb12)  

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