花花し

余所にさる山ふところの紅梅は

菜花したひて今し散るらむ

よそにさる やまふところの べにうめは

なばなしたひて いましちるらむ

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(04mar12)  

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金樓梅 長閑 春宵 紅梅

まんさくやよぢれてひねてうちよせて

揚げ舟にしらすたも揺るのどかかな

赤提灯点らぬうちに春の宵

山の鼻下るればちょぼと紅の梅

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まんさくや よじれてひねて うちよせて  

あげふねに しらすたもよる のどかかな  

あかぢょうちん ともらぬうちに はるのよい  

やまのはな おるればちょぼと べにのうめ  

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~ witch hazels are blossoming at the foot of mountains 
~ they are twisting, kinking in the air
~ and laving on the spring field  
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~ at the landing boat place
~ a whitebait spoon-net is poking out of the boat
~ it is swinging in the tranquil spring breeze  
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~ at the earlier in the spring evening
~ i already prop up the いざかや ( japanese pub)
~ and feel mellow in the half-light  
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~ i got down hills and got to bottom
~ i felt slightly tired there
~ whereat red plum blossoms were welcoming me in full bloom  

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(04mar12)  

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梅林

山里の梅の林に花充ても

たよりも郵も越せぬ峯雪

やまざとの うめのはやしに はなみても

たよりもとがも こせぬみねゆき

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(02mar12)  

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荻の角 鶯合 青き踏む 紅梅

ともすれば針の山かな荻の角

ここでもや鶯合はす知恩院

不憫とて幾許かある青き踏む

薄暮れに紅梅あるを知る香かな

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ともすれば はりのやまかな おぎのつの  

ここでもや うぐいすあわす ちおんいん  

ふびんとて いくばくかある あおきふむ  

うすぐれに こうばいあるを しるかかな  

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~ Buddhists say that in the nether world
~ there is a needle mountain where sinners have to go barefoot
~ i remember it with looking at the budding reed bed  
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~ once upon a time, people run the warblers’ singing contest
~ i heard it unexpectedly
~ at the hallway in Chionin  
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~ the grass grows
~ i hung between staying on or off
~ though i allowed myself to stay on it
~ because i wanted to feel their living power  
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~ at the spring nightfall
~ i smelled flowers of red plum blossoming there
~ though the tree itself did not see me around  

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〔難読語・難解語など〕

おぎのつの【荻の角】: 春、地中の匍匐根の末端から鞘に包まれた
茎を直立させる。その姿が、はじめは恰も動物の角が生えたような
形に見えるのでこれを「荻の角」という。  

うぐいすあわせ【鶯合】: 鶯を持ち寄り、その声の優劣を競い合う
遊戯。中国から入った習俗である物合わせの一種として流行した。

〔参考〕
知恩院のうぐいす張りの廊下: 京都市東山区にある浄土宗の総
本山。華頂山大谷寺と号す。現今の堂宇は寛永 16 (39) 年に徳川
家光が再建した。徳川家の来訪の際に、万一敵の侵入があれば、
それをいち早く知らせるため、その廊下を「鶯張り」とした。この上を
歩くと床がきしんで音を立てるが、歩行ルールに基づかない音が
出た場合(ルールを知らぬ他者の侵入があった場合)危急を知らせ
る仕掛けである。

あおきをふむ【青きを踏む】: 萌え出た青草を踏んで野山を歩き、
春の活力を得ることで、気分転換すること。青きを踏む、とも。
「踏青(とうせい)」の傍題。

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(03mar12)  

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